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廃帝綺譚 / 宇月原晴明・著

廃帝綺譚 / 宇月原晴明・著

2007年(平成19年)05月30日(木曜日)、日本経済新聞(日経)夕刊のエンジョイ読書(書評)欄で紹介された本です。
星の数は、★★★★

廃帝 / 宇月原晴明

廃帝綺譚

発売日:
ランキング 44852 位  渋甘

宇月原晴明で検索するその他の本

宇月原晴明

廃帝綺譚

発売日:
ランキング 44852 位  渋甘

宇月原晴明

安徳天皇漂海記

発売日:
ランキング 72816 位  渋甘
商品レビュー  ファンタジーとも知らずに読み始めたのですが、はじめは物語の世界に入っていくのに少し時間がかかりました。特に第一部は源実朝を中心に吾妻鏡を織り交ぜながら語られるのですが、古文のかもし出す重々しさや鎌倉時代の鎌倉という質実剛健で妙に現実的なイメージと、幻想的な描写がどうしてもしっくり来ず、なかなかファンタジーの世界に浸れませんでした。それに比べるとマルコ・ポーロが語り部となる第二部は、海の向こうが舞台のせいか、ファンタジーとして私にとってはなじみやすく、一気に読んでしまいました。 タイトルをからは、生き延びた安徳天皇が冒険の旅をするような物語を想像していたのですが、安徳天皇が直接の主人公ではなく、安徳天皇の生きた情念が、鎌倉時代の日本、そしてクビライ・カーンの大元帝国をも巻き込む歴史を動かしていた、という話。その壮大なアイデアに度肝を抜かれる一方、人物や情景の描写が細やかで美しく、壮絶な戦闘シーンでさえも夢の一場面のようになんだかうっとりと読んでしまいます。 日頃ファンタジーを読みつけないせいか、最後のクライマックス近く、夢とうつつの境がなくなってくる辺りになると、夢幻の描写に息苦しくなってしまいました。
商品レビュー  本作は、壇ノ浦の合戦で祖母二位の尼に抱かれて入水した幼帝安徳天皇が、実は大きな琥珀の玉に封じ込められて存在しており、夢を通じて源実朝や南宋皇帝、マルコ・ポーロ、クビライ・カーンなどと関わっていく、という壮大で美しい歴史ファンタジーです。 第一部は、右大臣にまで昇りつめ、気鋭の歌人でありながら、名ばかりの将軍として苦悩の日々を過ごした源実朝の近衛兵であったという人物の口から、実朝と安徳天皇との出会いから旅立ちまでが語られます。 最初は難しい感じがしましたが、そのやわらかい語り口と、史実と作者の想像を丁寧に丁寧に紡いだ幻想的な世界の描写の美しさから、ぐいぐい物語に引き込まれていきました。 そして第二部では、安徳天皇と南宋皇帝の出会いから別れなどについて第三者によって語られ、マルコ・ポーロやクビライ・カーンなども登場します。果たして安徳天皇の荒ぶる魂に安らぎは訪れるのか? それが知りたくて、ページをめくる手が止まりませんでした。 ファンタジー小説では、ありえない設定によって気持ちが冷めることが多々ありますが、この本を読みながらそのように感じたことは一度もありませんでした。 時代や場所を超えて幾多の歴史上の人物をつなぎ、実在する詩などを要所で紹介することによって現実味のあるストーリーを作り上げた著者の筆力・想像力には脱帽です。 歴史が苦手な方にもおすすめです。
商品レビュー  広州の砂浜に漢字を書き連ね、夢中で筆談をして友情を育む、日本と南宋の二人の少年皇帝の姿が、目に浮かぶようです。    それにしても、博多に攻め寄せた元の艦隊を撃退したのは、暴風ではなく、塩乾球と塩みつ球の威力だったとはね。  宇月原さんの博学博識に支えられた筆力、想像力には感服するばかりです。

宇月原晴明

黎明に叛くもの

発売日:
ランキング 131072 位  渋甘
商品レビュー  松永久秀の生涯を描いたものです。 松永久秀と斉藤道三は、イスラム教の暗殺術を伝えられた兄弟弟子。二人で天下を争うことを約束して、東と西に分かれます。術と策略を使い、一歩一歩上りつめる二人。そして立ちはだかる織田信長。 前半は、久秀と道三が、上り詰めるまでを描きます。後半は、久秀と信長の争いが中心になります。 三好家や信長との関係、美濃斉藤家の興亡、濃姫や明智光秀の生涯、謙信、信玄の死の謎、操っているはずの果心が・・・の謎、忍びの者・・。起伏が激しく、ワクワクな本でした。 幻惑の世界、術の世界、忍者の世界、歴史的な世界、など、いろいろな状況が描かれ長い本でしたが、全然飽きることなしでした。 伝奇歴史小説の楽しさが満喫できる本です。 これは、すごかったです。
商品レビュー  「聚楽 太閤の錬金窟」が風太郎の「妖説太閤記」へのオマージュだったのにたいして、本作は司馬遼太郎の「国盗り物語」へのオマージュとなっている。 恥ずかしながら、「国盗り物語」は未読である。斎藤道三といえば蝮の道三として有名であり、織田信長の義父だというくらいしか認識がなかった。 だが、本書でスポットを当てられるのは、松永久秀であった。懐かしい名だ。風太郎「伊賀忍法帖」に登場したこの悪名高い梟雄には特別の思い入れがある。 『此老翁は世人のなしがたき事三ツなしたる者なり。将軍を弑し奉り、又己が主君の三好を殺し、南都の大仏殿を焚たる松永と申す者なり』 と湯浅常山の「常山紀談」にも紹介されるこの破天荒な男は、信長の世にあって特異な地位をほしいままにした妖人であった。 本書は、そんな彼の生涯を綺羅星のごとき錚々たるメンバーとともに描きだした一大絵巻なのである。前回と同様本書にも伝奇的趣向は満載なのだが、なんといっても特筆すべきは久秀のあやつる傀儡である果心だろう。この自動人形と久秀のやりとりは、なかなか楽しませてくれる。イスラムから伝わった波山の法を会得している久秀にとって幻術はお手のものであるらしく、彼は様々な幻妖の術を見せてくれる。まさしく魔人松永弾正ここに在りなのだ。 歴史的事実は公然のことだから結果は見えているはずなのに、それでも先が知りたくて読んでしまう不思議よ。 しかし、本作は「聚楽~」とくらべると、いささか助長なきらいはある。 もうひとつ付け加えるならば、久秀のいやらしさがもっと強調されてても良かったような気もする。そういう不満があるにしても、これだけ長いと読んでいるだけでなんとなく愛着がわいてくるから不思議だ。ページを開くのが楽しみになってくるのだ。

宇月原晴明

聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ)

発売日:
ランキング 134415 位  渋甘
商品レビュー  秀頼が生まれてから、誰もおとづれなくなった聚楽第。 その地下にソレは存在した。 錬金窟。 その謎を探る蜂須賀党と服部党。 謎を握る異端審問。 引き込まれるような妖しい世界です。 何故、秀吉は秀次の妻妾までも皆殺しにしたか? 何故、家康は豊臣家を滅ぼしたか? ありえないけれども、どこか納得してしまう。 夢のような話です。
商品レビュー  いやあ驚いた。大傑作ではないか。本書で描かれるのは、信長、秀吉、家康の三人の覇王の歴史である。それが壮大に、幻想的に、エキサイティングに描かれる。 荒唐無稽という言葉が、これほどぴったり当てはまる作品はめすらしい。いやいや、これは褒めているのであって、決してけなしているのではない。作者の術中に見事にはめられてしまった。 この作者なかなかの巧者で、本書の構成もおもしろい。この本、文庫で700ページを越えるという長大な作品なのだが、その5分の1を占める序章と第一章はことごとく伏線の集合体として描かれているのだ。しかし、それがめっぽうおもしろい。読者の興をつなぎ、あきさせることなく本筋へと導く手腕 はたいしたものだ。 歴史的事実と伝奇的要素を結びつける新解釈も、まことに鮮やか。事実だけが残っている様々な出来事について、その裏に隠された真実を描いてみせるところなど、あの山田風太郎の手並みを思わせる。 とにかく、本書は伝奇小説の傑作として永遠に記憶に残ることになるだろう。国枝史郎の「神州纐纈城」の再来などとオビに書かれているが、いやいや本書のほうが上でしょう。燃える城のプロローグから 家康が死の床でつぶやく鮮やかなラスト一行の一言まで、間然することのない傑作である。

宇月原晴明

天王船

発売日:
ランキング 146161 位  渋甘
商品レビュー  ハードカバーで「黎明」を読んで「やっぱり宇月原は凄い」と堪能したあと、分冊版のノベルスが出て、そこにおまけの短編が収録されているのを知り地団駄を踏んだものですが、この度単独の作品集として刊行されてほっと胸をなでおろしました。これでやっと読めました。収録4作品すべてが「黎明」のみならず過去の宇月原晴明作品と何らかのつながりがありますから今回も必読ですよ。デビュー作以来驚異の完成度で傑作を連打する宇月原からは今後も目が離せませんね。

宇月原晴明

信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス

発売日:
ランキング 210738 位  渋甘
商品レビュー   「スサノオ」「信長」「ヒトラー」を同系列の人間として扱う手法は栗本薫氏の「魔界水滸伝」などでも読んだような・・・また、キリスト教以前の文明(宗教)がキリスト教の広がりと共に駆逐され、(ローマから見た)辺境の地にのみ残るという考え方や、キリスト教以前の神々が「悪魔」とみなされるという考え方も、方々で語りつくされてきた。そこに「両性具有」の考え方を入れてきたところは新しいかとも思われる。  いわゆる異教伝説の好きな方には「またか」という感じがあると思うが、この手の話をあまり読んでいない方には新鮮に感じられると思う。また細部まで書き込まれた文章なので、「フィクションが読みたい!」という気分の時にもよいかもしれない。ただ時代が行き来するので、ある意味気が散る感もある。。。
商品レビュー  3世紀のローマ帝国末期の皇帝と信長が、1930年のベルリンにおける思索家の中で結びつくといういとも荒唐無稽な話しです。著者はこのようなジャンルの第一人者として名高いので読んでみたのですが、あまりにも突飛な話しでとてもついてゆけませんでした。ただ、直感的にですが、熱烈なファンが出来そうな文体、話しの進め方ですから、波長の合う方には非常に評価が高いことが頷けます。 
商品レビュー   信長記(俗)などに由来するとっくの昔に否定されているような俗説、 伝説を確信犯的に使い倒しています。  信長と古代シリア由来の狂帝ヘリオガバルスを初めて結びつけたのは澁澤龍彦 ですが、登場人物の名前や設定、挿話の端々に澁澤へのオマージュが ちりばめられています。  妄想が暴走しているので、まじめな時代小説ファンなんかは受け付けない かもしれませんが、しかし多分、作者には初めから狭義の“時代小説” なんてつもりは微塵も無かったんじゃないでしょうか。  これはファンタジーだ。そのつもりで読むことをお勧めします。また、 この本を読んでおもしろかったらアントナン・アルトーの『ヘリオガバルス・ または戴冠せるアナーキスト』も読むとおもしろいと思います。  

宇月原晴明

本能寺の禍星―黎明に叛くもの〈4〉

発売日:
ランキング 219872 位  渋甘

宇月原晴明

黎明に叛くもの

発売日:
ランキング 240207 位  渋甘
商品レビュー  歴史愛好家は過去の記述に触れるとき、己の脳裏に鮮烈な絵を描くと思う。 人が歴史を知った時にまず一枚の強烈なイメージを抱く、そして「この人物事件を裏面から見た記述」「意外史」「経済学的見地からの評価」等々学ぶにつれ、いつしかその「絵」は色褪せたものとなっていく。 しかしこの作者はその「強烈なイメージ」を追及していると思う。 この作者の作品を愛するものはその絵を味わう為、何度も頁を反芻する事になると思う。絵画の鑑賞にリアリティやモチーフの脈絡やら理屈は要らない。唯惑溺できればいいのだ。 史実との整合?そんなものは現在を生きるものには誰にも分からない、関係ない、だから宇月原作品が好きなのだ。(引用は豊富、念の為) 今回も魅せてくれました、読後には、全山紅葉に燃える大和信貴山城の頂上に聳える天守の最上階の茶室で、松永久秀と向かい合う明智光秀、その望楼を跳ね回る金髪碧眼の果心居士が、鮮やかに蘇える。また読んじゃおう。
商品レビュー  人生16年生きてきたがこれほど絢爛豪華な歴史小説をいまだかつて読んだことが無い。ページ数はけして少なくないのに中だるみすることなく一気に最後まで読んでしまった。特に松永久秀をはじめ、彼の自動人形(オートマトン)果心など登場人物がフイクションも交え、実に魅力的にえがかれていて強くひきつけられた。個人的には久秀と果心のまるでドツキ漫才のような会話が大好きで何度も読み返してしまった。おそらく歴史小説はあまり読まないであろう私と同年代の高校生の子達にもとにかく一度読んでほしい。私としては某芥川賞受賞作品に時間を使うよりはこちらを手にとる方がよほど楽しめると思うのだが。なお上に書いたようにこの本にはフイクション設定が多々使われているので歴史に正確さを求める方々には合わないかと思われる。参考までに。

宇月原晴明

平蜘蛛の妖し夢―黎明に叛くもの〈1〉

発売日:
ランキング 278795 位  渋甘

宇月原晴明

堕天の明星―黎明に叛くもの〈2〉

発売日:
ランキング 278854 位  渋甘

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