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ミノタウロス / 佐藤亜紀・著

ミノタウロス / 佐藤亜紀・著

2007年(平成19年)05月30日(木曜日)、日本経済新聞(日経)夕刊のエンジョイ読書(書評)欄で紹介された本です。
星の数は、★★★★★

ミノタウロス / 佐藤亜紀

ミノタウロス

発売日:
ランキング 17134 位  渋甘

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佐藤亜紀

雲雀

発売日:
ランキング 3426 位  渋甘

佐藤亜紀

ミノタウロス

発売日:
ランキング 17134 位  渋甘

佐藤亜紀

天使

発売日:
ランキング 41976 位  渋甘
商品レビュー   三国協商、サラエボ皇太子暗殺事件。なつかしいですねえ。いや、もまったく覚えてないんですけど、第一次世界大戦だっけ?  壮大な歴史プラス幻想小説の傑作ぽい雰囲気がぷんぷんなんですけれど、背景がまったく理解できず。キャラクタが誰が誰だかまったくわからず。悲しいことになってしまった。
商品レビュー   小説としてしか表現できない形でもって超能力者を描ききった傑作である。ちょっと漫画や映像で表現するのは不可能だろう。作品世界で描かれている超能力である「感覚」の描写は抽象語のオンパレードなため、その点で読者は骨が折れるかもしれない。まあ、それも仕方なし。そういう能力なんだから。  しかし、これもまた芸事として文芸を捉えれば、この作品はまさに至芸である。生半可な「純文学」よりも遥かに文学的である、というよりもこの作品のほうが真っ当な文学である。  ただし、である。読者を選ぶ。ライトノベルしか読まない人間はやめて置いた方がいいだろう、というか古典作品をあらかた読んでから手を出した方がよろしい。
商品レビュー  この稀有な作家の存在をつい最近知った。まだ文庫化されている3冊しか読んでいないが、そのどれもが異なる素材と主題を選びながら、全て日本の小説ではちょっとお目にかかれないような完成度を誇っている。凝りに凝ったプロット、魅力的な人物造型、歴史と政治への深い理解。そして何よりも、読むことの快楽を極限まで追求した、無駄の一切ない、それでいて密度の濃い文章。小説の世界にどっぷり浸ることが出来る。この『天使』は、そうした佐藤亜紀の魅力が頂点に達した作品だと私は思う。当然面白い。しかし、その分難解なのである。まだ佐藤氏の小説を読んでいない方は、『バルタザール』『1806』から読み始めることをお勧めする。他のレヴューにあるとおり、この小説は「説明」というものを理解不能になるぎりぎりのところまで削ぎ落としている。だが、氏の小説をある程度読みなれれば、この難解さは容易に快楽へと変わるだろう。というわけで、佐藤亜紀の小説を読んだことがあり、かつ面白いと思った方には、留保無しで胸をはってお勧めできる本である。

佐藤亜紀

バルタザールの遍歴

発売日:
ランキング 107135 位  渋甘
商品レビュー  毀誉褒貶の激しい著者ではあるが、そういった周辺の評判に振り回されるよりは、まずはこのデビュー作を手にとって読んで欲しい。輝かしい才能がここにはある。 ひとつの肉体に2つの精神、という設定がまず素晴らしい。表層を見せることなくいきなり形而上に至れる文学という技法ならではの巧みな設定である。キャラクターの描き分け、物語構成も鮮やかで、どこにも隙がなさ過ぎるのが欠点、としか言えないぐらい完成度が高い。寡作になってしまったが、その後の著作でも決してクオリティは落ちていないのではないだろうか。新作が待たれる。
商品レビュー  この作品を読んで驚いたことは、(文体の巧みさとかも、まあ、そういうこともあるが) 双子としての価値観が最後までブレなかったことである。 たまたま肉体が一つだったために、人格形成期によくある双生児特有の悩みが、逆のベクトルに向かっているというだけで、 「双子の人格」が大げさでも、現実からの乖離も殆んど無く、とても自然な状態で物語に馴染んでいる。 (はたして作者がこういう意図で執筆したのかどうかは分からないが) メルヒオールとバルタザールの2人には 相互に独立して対等でありながら、どこか互いが互いでないことによって自己のアイデンティティを保持しているようなところがあり、 正しく一緒に生まれた無二の存在ではあるものの、別に運命的でも宿命的でも何でもなくて、 相互依存や価値観の近似が確かに存在してはいるが、最終的には別人格という所に変わりは無く、 そこには、他の創作作品によく見られるような「兄さん」「弟よ」という 気持ちの悪い兄弟愛も入り込んではいない。 もし現実に精神が肉体からしばしば遊離する人が存在したとき、 この本のファンタジー性とは、単純に肉体が一つしかないという一点のみであり、 私から見れば「双子の人格」は絵にある怪物でも何でもなく、精神の方に異常性は何も還元されない。 (リアリティという意味では他の方々の仰る通りだが) 多分作者はこんな意図は作品に組み込んではいないだろうが、 読みとしてはこんなのも有りじゃあないか、 というくらい面白いことが とにかく言いたい。
商品レビュー   デビュー作でいきなりこういう作品を書く作家は幸せ者である。普通なら輝かしいキャリアを築いているだろう。直木賞、芥川賞、山本周五郎賞、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、吉川英治文学新人賞のうち一つぐらいはは鼻歌交じりで掠め取っているはずだ。  しかし、まあ、それは「とある事件」をきっかけにどえらい事になってしまい、それが原因なのかよく判らないが、寡作になってしまう。まあ、それはいい。  内容に入る。  下手すると単なる二重人格者を扱っただけ、となるところを「一体の肉体に双子の人格」という設定を生かした上等な歴史小説に仕上げてしまった。上等じゃねえか。これイイゼ。ファンタジーかと問われれば答えに窮するが、まあ、そんなことはどうでもええやないか(笑)。一応、「一体の肉体に双子の人格」という設定が幻想的なんだから。  読め読め。とっとと読め。

佐藤亜紀

戦争の法

発売日:
ランキング 39501 位  渋甘
商品レビュー  作者特有の理屈っぽさと、饒舌さと、スノッブな語り口が 冒頭から爆発する問題作。 「観念的な戦争」とでも訳そうか、 その独特の世界観は好き嫌いの分かれるところだろう。 しかし作者のヨーロッパを舞台にした作品群を読んでしまっているだけに 舞台が日本だとどうもしっくり来ないのは私だけか。 本書の後半、ほんの短い部分にヨーロッパの場面があるが どうもそこが一番生き生きとして見える。
商品レビュー  のっけから間抜けな教師の「フランス、アルザス、フランス、アルザス」で笑わせてもらいました。全編この調子でディテールがいちいち凝っていて且つイヤミがきいていて、そのディテールのまま話が軽快に転がって行くのでとても愉快に読め、あっというまに読了してしまいました。「天使」あたりのやや重い文体とはまた違った味があり、楽しめます。
商品レビュー  てっきり文春文庫におりるものと思っていたら、意外にもブッキングからの復刊。諸々の事情はあるのだろうが、「ひょっとして内容のヤバさに二の足踏んで引き受け手がなかったんじゃないか?」と思わず邪推したくなるほどに危険な物語。たかしとちあきは戦争において抜群の才を発揮する。少年たちをいっぱしのゲリラに変貌させてしまうほど戦争とは「狂わせる」ものなのか。しかしこの奇妙に老成したふたりが平常時ならばふつうの子供で在りえたという保証はどこにもなく、人間ひとりひとりの資質、状況に呑みこまれることの怖さ、環境に適応して生き延びようとする本能等々、次々と読み手の前に突きだされる命題は重い。本書の初版刊行は湾岸戦争勃発の翌年・92年。そして今年、イラク戦争がいまだ事実�!�の終結を見ない中での復刊。世界のどこかでいつも戦争やってるけどとりあえず日本はダイジョブでしょ、と漠然と思いつつ暮らす身に、たかしとちあきの「戦争」は錆びた釘のような感覚で刺さってくる。天外の発想を圧倒的な筆力で書ききることには定評ある大蟻喰姐さんの問題作。必読。

佐藤亜紀

鏡の影

発売日:
ランキング 39883 位  渋甘
商品レビュー   読み価値はある作品だと思うが、この人の作品の中ではベストとは呼べない。まあ、某氏が某賞を受賞した某作品がこの作品と何らかの関わりがあって<省略>……、などと色物扱いを受けているが、公平に見ればこちらの方が完成度は高く、読者を引き込む仕掛けに関しても狡猾に練れており、ユーモアもある。まあ、分量的にはむしろ引き伸ばした方が良かったかと思う。著者の作品はだらだらと引き延ばそうとせず、無駄を削る気概があるのだが、この作品はやややり過ぎのように思う。1.5倍ぐらいのページ数で丁度いい、と思うのは私だけか?  個人的には主人公の「この世の真理を探求しているはずが、徐々に堕落への道に転がってゆく」という駄目人間振りを堪能するのがこの作品の読み方である。
商品レビュー  「薔薇の名前」との類似も言われていますが、話の構造、登場人物の右往左往っぷり、そこはかとない「ばかばかしさ」(褒めてます)等々は、むしろ「フーコーの振り子」に近いように感じます。とはいえ、ストーリーよりも文章をじっくり味わう類の本ではあるので、ゆっくりした気持ちでだらだら読むが吉。
商品レビュー  発売後すぐに絶版となったいわく付きの書籍です(ここにはその理由は書きませんが)。「全世界を変えるにはある一点を変えれば十分である」という考えに取りつかれた異端の学僧が主人公が、その探求の旅に出てシュピーゲルグランツと名乗る魔性の少年と出会い魂の契約を交わします。彼の身をつけねらう騎士や異端審問官マールテンとの論戦(ここが見もの)を経て、いよいよ真の秘義へと到達しようとします。そして・・・・・。道具立てが面白く、難しいテーマを緻密な文体で華麗に書き上げています。しかも軽妙な掛け合いや随所に散りばめた遊びが物語を更に面白く、読みやすくしています。活字中毒者は勿論、普段活字に馴染みの無い人達にも是非ご一読をお勧めする。

佐藤亜紀

小説のストラテジー

発売日:
ランキング 159054 位  渋甘
商品レビュー  もちろん、小説の読み方について、新たな見方を提供してくれるという意味で、充分価値がありますが、端々に著者である佐藤亜紀の好み(=視点)が垣間見えるので、ファンの方はこれを読んだ後に著者の作品を一通り読み返しながら分析してみるのも一興。

佐藤亜紀

古楽CD100ガイド―グレゴリオ聖歌からバロックまで今いちばん新しい音楽空間への冒険

発売日:
ランキング 130938 位  渋甘
商品レビュー  読みやすく分かりやすく,私のようなこれから古楽を聴こうとするものにとって,とても良い入門書です.ここに出ているCDを少しずつ購入し,聴いていくつもりです.

佐藤亜紀

血―吸血鬼にまつわる八つの物語

発売日:
ランキング 106435 位  渋甘
商品レビュー  8人の作家による色々なタイプの吸血鬼アンソロジー。えーっ、これのどこが!?って思うものから、正統派、古典まで。SFでしかもバイオレンスなんて好みに合わないので、飛ばしたものもあります。八作中六作読みました。その中で面白かったものをいくつか。「薔薇船」 小池真理子 あるひとりの作家に陶酔した人達の倒錯した恋物語。作家の作品の一部になっているようなところが面白い。「アッシュ――Ashes」 佐藤嗣麻子 この小説の中では正統派吸血鬼の話だと思う。ただし、登場するのは妖しい女吸血鬼。「スティンガー」 手塚眞 吸血鬼狩りがテーマのSFもの。ハンターと女吸血鬼のしがらみが説明不足のところが難点。「血吸い女房」 夢枕獏 一番安心して読める『陰陽師』。清�!��!!と博雅のやりとりはどの話を読んでも面白い。子供の腕ほどもある蛭・・・というのはねえ・・・

佐藤亜紀

1809―ナポレオン暗殺

発売日:
ランキング 198312 位  渋甘
商品レビュー  佐藤亜紀大好きです。このひとの小説があれば、もういいや。と思えるほどに好き。特にこの作品は素直に萌えられることでは随一です。公爵のビスコンティ的にあざやかな人物造形に目を奪われますが、やっぱり主役はアントワーヌ。もう、噛めば噛むほどいい男なのである。工兵で剣の名手でなにがあっても文句を言わない情深い美男子ですもの。いいなあ。お得意の小役人キャラも実に執拗に絡んで味わい深い。反面マドンナであるはずのクリスティアーネのいさぎいいほどの書き割り感は爽快です。この女、まったく生きてない。佐藤亜紀はキャラクターのネーミングが抜群に巧い。殊に公爵のフルネームは口のなかで転がして楽しみたいほど素敵である。アウステルリッツ、フェンシング、ヴァイオリン、そしてオペラ。これだけ搭載されていて満足できないはずがあろうか。読中の陶酔そして読後の恍惚たるやほとんど麻薬。
商品レビュー  『バルタザール』読んで佐藤亜紀の小説をもっと読みたいと思ったあなた、ここにさらに魅力的な世界が。『天使』読んで、うっ、ちょっとお手上げか、と思ったあなた、これなら分かります。佐藤亜紀って誰?というあなた、それではこの一冊を。ナポレオンというその名前だけは誰もが知っている人物を軸に描かれている分、歴史お手上げという人でも想像で補える部分があると思います。「工兵」というマニアックな主人公ですが、何も延々橋を架ける話をしているわけではありません。そこはやはり佐藤亜紀。外交、陰謀、秘密警察、軍部さまざま入り混じって息をつかせぬ展開を見せてくれます。なによりも、ウストリツキ公爵。身分と美貌とその異能っぷりは、魅力的な人物ばかりの佐藤氏の小説の中でも、最高の一人ではないでしょうか。まったく何考えてるか分からない人ですが、そのヴァイオリンを聴いてみたいものです。
商品レビュー  大掛かりな舞台背景を手際よく説明していく職人技、粉飾を廃し、抑制の効いた文体、多面的な人物設計、薫り高い時代描写暗殺の陰謀に加担していくことそのものがミステリーとして成立している逆転の発想、どれをとっても一級品である。気軽に手に取れるエンターテイメント作品ではないが、安易な時代物やミステリーに飽き飽きした読者にとってこの水準の作品が日本語で読めることは幸せである。

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